固定資産税催告書とは

住宅ローンの支払いが滞った結果、債権者が裁判所にしかるべき訴えを起こし、結果、債務者が所有する財産である不動産などが差し押さえられ、競売物件として入札を経て売却されるというのが、一連の競売に至る簡単なプロセスです。しかし、住宅ローン以外でも、支払いが滞ることで同様のプロセスにいたる事例があります。税金です。

競売 = 競売の通知が届いた方々のための解説サイト

固定資産税催告書は、文字通り固定資産税に関する催告(債務履行の請求)です。不動産資産を持たないころには縁の無い税金ですが、一旦納税義務が生じると、金額の大きさから大きな家計負担となる税でもあり、これを滞納することでトラブルとなるケースが全国の自治体で多発しているそうです。

引用元:仙台 競売

固定資産税は、登記簿などに所有者として登録されている者に納税義務が生じる地方税であり、市町村の税事務所から送付されてくる納税通知書によって納税します。年4回に分割して納税することができ、4月、7月、12月、2月が各々納付期限となっていますが、これを怠ると納税義務違反となり、ある一定限度を超えると資産の差し押さえが行われます。

競売物件の入札/(株)カナディアンホーム

小額の場合は毎年の給与などが差し押さえの対象となりますが、資金繰りが困窮して固定資産税を滞納するような状況下にある人は、毎月の給与所得もままならないことが多いため、その場合、当然不動産も差し押さえの対象となってくるのです。

また、不動産などを対象として固定資産税催告書が送付されてくる状況は、会社の倒産や失業といったアクシデントに関連したものばかりではありません。その不動産を相続する人々は、その規模に合わせた相続税を支払うと同時に、その後その不動産を所有するかぎりにおいて、固定資産税も支払うことになります。また昨日までなにもなかった地域に、新幹線などが乗り入れることになれば、地価は急激に高騰しますが、その地域に不動産を所有する人間が、商売などで恩恵に預かるのはかなり先の話であり、当然納税が滞る可能性が高くなります。

もし固定資産税催告書が届いたら、まずは発行元である役所の窓口に相談に行きましょう。困窮具合など自分の状況を正直に話し、小額でも納付することによって支払いの意志を示せば、誠意が認められ差し押さえなどの強制執行は猶予されることがほとんどです。そのまま放置しておくと、悪質と見なされそれなりの対応を取られるかもしれません。そうなってからどんなに訴えても、なかなか状況をひっくり返すことはできないものです。